夏の気配...!!

 

ついに扇風機を起動させ始めました!

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

 

 

不眠が続いて三月ごろから病院に行っていたのですが、今月薬をもらい終えることにしました。

というのも診察してくだすったお医者さんの前で大号泣するという痴態(情緒不安定)をさらけ出してしまい、もう行くに行けなくなってしまったというしょーもない理由なわけですが。ドン引きでしたねあのお医者さん/(^o^)\そりゃそうだ。

カウンセリングじゃないんだから。

 

...と思ったのですがまあ確かに診断で症状を診てどんな薬をだすか決めるのがお医者さんの仕事かもしれませんが、対応があまりに冷酷に思えて自己嫌悪に陥る始末。

「そういう性格は治せないからね」っておっしゃってたけどその一言が最大のダメージだった。...えっやべーじゃん。情緒不安定が原因で不眠なのにそこ否定されたら無理じゃね?

....冷静に思い返すとカウンセリング行けって何回か示唆された気がするし...結局私の落ち度ですね。はい。行く場所をまず間違えてた私が悪いですね。へい。 

 

 

というわけで今日はまたスピッツに関する話題をいくつか!

 

 

  

 

『醒めない』感想

 

いや今更かーーーい!!って感じですが去年は昔のアルバムを収集したりひたすら聴いてみたりと購入した『醒めない』を深く追究することなく終わってしまったため、今年になってやっとリピートを始めた次第です。

 

感想ですが、全体においていうならば優しいロック だったと思います。

ファッキン何言ってんだみたいに思うかもしれませんが、まあなんていうか爽やかで正統派っぽいけどそうでもなく、いろいろな音の構成や曲の盛り上がりが見られてなおかつ一貫してカッコ良さがある、スピッツらしさも満載のアルバムであると思います。

一つ思ったのはあんまり気持ち悪さみたいなものは無いなという。

優しいロック、というと若干初期の方のスピッツに近いかなと私は思ったのですが、初期に見られる特徴の一つとして「気持ち悪さ」があげられるかと思います。それは歌詞とかその世界観・雰囲気におけるもの...という捉え方で多分いいんじゃないかと思いますが、『醒めない』はどっちかっていうとそのへんスッキリしている気がする。

 せっかくなんで曲ごとに触れます。

  

 

 

1,「醒めない」

さすが表題曲。サビの旋律がいいね!名前はよくわからないけど中心となる音が半音ずつ下がってくやつ。同じ原理で「楓」のCメロも好きです。

「醒めない」ではその中心音から一旦上がってから次の半音下の音に向かっていく(ジェットコースターみたいな)からなんだか面白い。

疾走感もある。んでそのピークがCメロにあるのが最高にかっこいい!しっかりしてる。さすがだ(2回目)

 

 

2,「みなと」

最も純粋な場所で愛情というものを感じる優しい曲であります。

テーマは善意とか悪意とかそんなんじゃないけども、素朴でどこか現実的なところが胸にずしりときますね。

 

 

3,「子グマ!子グマ!」

 二番のサビが終わったあと突然デンデデンデデンデデン♪とかいうリズムがくるもんだからびっくりしたよね。ここだけ毛色違いすぎわろた。

 あのリズムに「子グマ」という言葉をつけるのは感覚的なのか意図があるのか分からないところですが、「どんどどん」みたいなもんかな。違うかな。

   

 

4,「コメット」

生き物に〜♪ってとこでスピッツ...というか草野節を感じます。

このアルバムで歌詞の解釈に一番困ったのが私はこの曲だったんですが、この曲が主題歌だったドラマのことを含めて考えると「社会人」は一つテーマかな...と思った。コメットが彗星という意味ならさらに儚くて切ない印象になりますね。

  

 

5,「ナサケモノ」

「情けない獣」でナサケモノ。新しい生き物っぽい。

チッチッチッチッチッガシャコーーンパシャパシャッ的な音(稚拙な表現)が後ろで流れてる部分が特徴的です。

ギリリっとゼンマイ〜♪ってとこがたまらない。はめ込みリズムっていうか、「潮騒ちゃん」の方言のとこみたいな感じで可愛い。

  

 

6,「グリーン」

「コピペで作られた 流行りの愛の歌」という歌詞がなかなか衝撃的だったのですがここでタイトルをもう一回見るとあっ...という二度目の衝撃が...............いやこのグリーンはそういうグリーンじゃないよまさかアッハハ

でもスピードも相まって若々しいエネルギッシュな曲ですね。元気でる。

  

 

7,「SJ」

ここで短調短調かっこいいよ短調

そして大サビのキーが相変わらず高い。若い時とはやっぱりちょっと変わったけど声が衰えないのはすごい。

 

 

8,「ハチの針」

かああああわいいいいいなんだこりゃ可愛い。ぶいぶいいってるイントロ・Aメロからこのサビのキャッチーさよ。女子バンドのようだ。まさか技巧派のおっさんたちがこんな雰囲気を醸し出せるなんて....

Cメロが桜井和寿氏の声で再生される方は少なくないだろう。

  

 

9,「モニャモニャ」

撫でるとあったかいらしいモニャモニャ.....ジャケットの生き物を思い出しました。あれがモニャモニャかな??あったかそう。

「モニャモニャ」という語感から全てが成立している感があり、そういった意味でまとまりがある。

 

 

10,「ガラクタ」

 イントロが良い。無造作で落ち着きなくてガチャガチャしてる感じ。実際はちゃんと考えられているだろうし全然無造作なんかじゃないけれども。

スピッツの歌詞でよく「ゴミ」は出てきますが、この曲にもありますね。ここでは「ゴミ箱」。ゴミって言葉はなかなかにインパクトが強い...

 

 

11,「ヒビスクス」

フォレスターのCMによく合っていた記憶があります。車の工業製品としてのシャープさがこの曲の美しさとマッチしてましたね。曲単体だとサビに向かってのメロディーがこれまた美しい。

「ヒビスクス」はhibiscus...つまりハイビスカスのこと。ラテン語だと読みがローマ字なのでヒビスクスとなるわけですね。

約束の島、というのも印象的なワードです。「戦争」というのも一つテーマとして考えられると思います。

 

 

12,「ブチ」

この曲の歌詞がものすごく好きなんですが、こんなにキレキレに母音の並立が行われているのが妙に面白くて笑える。いや笑うとこじゃないけど!

これは個人的な意見ですが、スピッツにおいてマイナス部分をポジティブに捉えている歌詞の曲はだいたい良い曲である気がする。言うなれば躁鬱病におおける「躁」の部分。妙に振り切れていて気持ちいい。「運命の人」とかも同じ感じがします。

 

 

13,「雪風

いんや〜.....ド名曲ですよ。

今の時代こんな曲がまだ生まれるなんてもはや奇跡に近い。それもロックとして...とかバンドの演奏として...ではなくて楽曲という分野の一作品、という見方で。

これはドラマ「不便な便利屋」の映像と合わせてみるとまた良い。日本って...人間っていいな.....ってなるよね。音楽の魅力を上手に引き出している、この丁寧な作りが素晴らしい。

 


スピッツ - 「雪風」スペシャル映像

 

 

14,「こんにちは」

ロードオブメジャー・バイ・スピッツ!!!(怒られるぞ!!!!!!!!)って感じの勢いのあるラストの曲です。元気になれるし、これで終わりかと思うとちょっと切なくなる。

♪お茶〜を濁そうぜえええええええ!!!  wwwwwwわろた 「お茶を濁す」をかつてこんなにはしゃいで言った人間がいただろうか。

しかし「醒めない」で始まり「こんにちは」で終わるのがこれまたかっこいいよね。ロックだ。

 

 

 

 

 

 

空も飛べるはず」のPV

 

言わずと知れたスピッツの8thシングル空も飛べるはず

PVがこちら。


スピッツ / 空も飛べるはず

ほぼ全員白い服!明らかに廃病院!こんなに穏やかな雰囲気ながらよくよく見ると違和感バリバリの奇妙にもほどがある世界観です。

 

ここで久米田康治氏による漫画作品かってに改蔵の最終話のことをふと思い出したので、少しその話をしようと思います。

読んでいない方にとっては最大のネタバレになってしまうのでご注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:pkawpgm:20170516170750j:plain©︎週刊少年サンデーかってに改蔵」製作委員会/久米田康治

 

簡単に言ってしまうと『主人公二人の男女を中心として展開していた世界が実は精神病院の閉鎖病棟内でその二人に行われていた箱庭療法によって作られたものだった』という話なんですが、「空も飛べるはず」の歌詞はこの二人...改蔵くん(右)羽美ちゃん(左)の話と世界観が近い気がします。詳しくはこちらで。

かってに改蔵 - Wikipedia

この最終回、伏線はまあ色々とあったのですがずっと最初から読んでいくと本当に信じられない...というか、結構ショックな感じです。最終回を紹介すんのがなかなかに心苦しい。

 

PVの設定においてスピッツ四人は患者かな?と思うのですが、本人たちに患者の素振りが全く無いのが主観的客観を思わせる。歩きながら歌うマサムネ青年のお顔の穏やかさがそれを物語っている。

つまりはそこがその「かってに改蔵」の最終回で明かされたところと類似しているのではないか?ということです。

 

逆に考えると「空も飛べるはず」から想起されるであろう「死」は精神病に侵される人たちにとっての暗黙の了解のような存在で、ある種絶対的な結論....の「死」を(直接的では無いにしろ)指している...というか同じ意味でのイメージである可能性がある、ということが言えると思います。

あ、ちなみに「かってに改蔵」は別に最終回だけそういう話のオチってだけで、作品自体は全然そういう主題ではないですが。wikiにもあるようにブラックコメディ漫画です。

 

余談ですが次作のさよなら絶望先生もわりとそういったオチがあって普段は社会風刺を含めたギャグ(ギャグ...?)漫画なんですが、こちらはこのオチが全てを飲み込む勢いで作品を蝕むような感じ。ショックというよりは「そうきたか!」というミステリー感覚です。

全然関係ないけど作者の久米田康治氏、草野マサムネ氏と同い年だった。驚きィ!

 

 

 

 

 

「渚」と「漣」

 

スピッツの曲で海を思わせる歌詞やタイトルのものはいくつかありますが、中でも「渚」「漣」はどちらも漢字一文字という共通点がありますよね。

そんでもってどちらも演奏における「波」の表現が秀逸であると思う。

 

一口に「波」と言ってしまいましたが意味を調べると

  • ...........波が寄せる、波打ちぎわ
  • ...........細かく立つ波

Google検索結果参照

 

ということでした。「渚」というのは波そのものじゃなくて波が打ち寄せる場所をさす言葉なんですなあ。よく分かってなかったぞ。

この話をするにはどの楽器がどの旋律を担ってどのような音を出しているか理解している必要があると思うんですが、申し訳ないことにわたくし音楽に関しては無知でありまして、間違ったことを言っているやもしれぬのですが....「渚」は緩急のついたドラムの音、「漣」はイントロのアルペジオから一番目のキーのみだんだん上がっていく旋律の繰り返しが特徴的で、それらが”波”の表現の鍵になっているんじゃないでしょうか。

 

 

「渚」は非常に完成度の高い曲の一つであると個人的には思っています。

完成度..というと発表されてる曲はどれも完成してるからおかしな表現かもしれませんが、なんていうか....何かを評価するにあたって「何が良い」かを測るカテゴリって色々あると思うんですけど、何もかも良いという静かな脅威がこの曲にはある。

あとこの曲を聴いてるとたまに泣く。胸が苦しいんだなあ......

  

一方「漣」はスピッツ最後の自殺ソングなのではないか......と。

「自殺ソング」なんていうと聞こえが悪いので申し訳ないんですけど、これ以降スピッツの曲から自死の雰囲気を感じないのはマジ。まあ震災もあったし、そういうことについて製作サイドはもう一度立ち返らねばならなかったでしょうね。

 

漣を見下ろすような描写が歌詞にあるように、サビのバックのオーケストラが海に加えての表現でもあるんじゃないかと思います。どっか小高い場所から海を見ている状況である可能性が高い。

オケの音のキラキラとした感じは太陽の光の反射であり、伸びやかさは空を渡る鳥や浮かぶ雲であろうことよ...

多分波っていうのは現象として常に一定の動きをしているもので、その速度や見え方は風の影響で変わってくるのですが、「漣」のCメロには死というものに直面した際の心境による波の...つまりはそれを表出させる演奏の変化を感じます。

直前のサビでは雄大だった海・空の光景が、突如として差し迫るようなもっと情熱的なものに変わる。ひっじょ〜にドラマチックであります。

こちらも考えていくと胸が苦しい。

 

 

友達はいないですけど、いずれも夏の海に行きたくなるような二曲ですね。

気配は感じれども夏までまだまだあるので、なんとか生き延びましょう(^∇^)